| ダムの基礎地盤では、遮水性を改良することを目的として孔長の長いカーテングラウチングが施工される。カーテングラウチングは、前の次数孔の中間にその次の次数孔を施工する中央内挿法に従って、順次ルジオン値を指標として改良効果を確認しながら施工される。そして規定孔において改良目標値を満足できなかった箇所について、所定の追加孔施工基準により追加孔が施工され、最終次数孔において改良目標値の非超過確率が85?90%以上であることを持って改良されたと判断される。通常この最終次数孔による改良効果の判定に加え、サンプリング検査として位置づけられるチェック孔による効果確認が行われており、チェック孔にはダブルチェックの意味合いがある。本研究では、既設の9つのダムのカーテングラウチングの実績データを用い最終次数孔とチェック孔による改良効果の比較を行った。比較を行うにあたり、それぞれのダムについて初期透水性や規定孔の配置等を考慮したゾーン区分を行い、ゾーンごとに対象地盤の地質状況や初期透水性、次数進行に伴う改良傾向、ルジオン値データの頻度分布等の分析を行った。そして、特に初期透水性と最終次数孔とチェック孔の改良効果判定の比較結果に着目し、4つのパターンに分類し、それぞれのパターンごとにチェック孔の省略の可能性にについて検討を行い、チェック孔の省略可能な条件について提案を行った。 |