| 近年、雨水や下水処理水および滴養地下水等の新たな都市水資源を利用することが求められている。これらの水の利用を推進するためには、そのリスクや許容性を検討することが重要であると考えられる。このため、新たな都市水資源の水質リスクについて相対的な評価を行う際に用いる“物差し”となるものが必要となる。そこで、水質リスクのラペリングに資するための基礎データを構築することを目的として、全国河川の水質分布を調査した。ここでは、調査対象を全国の直轄河川から37河川を選び、これらの選択した河川の代表性をみるために、主要な水質項目について、平成16年度に調査した19の河川群と全国河川群の間で濃度分布の差異を比較した。また、河川群の漉度分布の中で、新たな都市水資源として想定される水の水質がどのような位置付けになるかを考察した。この結果、調査した19河川の水質分布は、全国河川の場合とほとんど同じ分布になり、選択河川群によって全国の河川群の水質分布をほほ代表できることがわかった。また、下水処理工程や地下水涵養によって、新たな都市水資源が、選択した河川群の中においてどの程度の水質レベルになるかを明示することができた。今後は、リスク評価項目を増やし、また河川以外に比較対象とする水の範囲を拡げ、利用実態も考慮して基礎データの構築をはかる。 |