| 都市部の主要な平面交差点では、慢性的な交通渋滞が発生しており、都市の経済活動を阻害しているだけでなく、騒音や大気汚染等により周辺環境や地球環境へも影響を及ぼしている。このため、小規模な対策としては、交通量を増やすために交差点部の拡幅、右折レーンの設置、信号現示の改良・系統化などの交通対策が、さらに大規模な対策としては交差点の立体化、踏切の立体化などの改良工事が順次進められている。 このような中、国土交通省では社会資本整備重点計画(平成15年10月閣議決定)において、政策テーマの一つとして、「 I.活力(都市再生と地域連携による経済活力の回復)」があげられた。この政策テーマの中で、渋滞関連の施策として「安全かつ円滑な交通を確保するために、交通需要マネジメント施策や交差点の立体化等の渋滞施策を実施するとともに、ボトルネック踏切約1000箇所を平成22年度までに半減することを目指した交差点立体化等による踏切道の除去・改良・・・・・・」などが揚げられている。また国土交通省道路局のウェブサイト(http://www.mlit.go.jp/road/koka6/index.html)に、道路整備効果事例集が示されており、それによると交差点部の改良により、交差点部の渋滞緩和・解消に伴う交通円滑化のほか、周辺の騒音やCo2・Nox等の排出量が減少できたことが示されている。このように交差点部の改良、特に交差点の立体化は、 大規模な用地買収を伴わず、バイパス整備等に比べて少ない事業費で短期間に整備が可能であることから、今後、重点的に進められるものと考えられる。 ここでは、道路の交差点立体化事業における問題点と、その問題点を軽減するための技術開発の要点および新技術の活用状況について、基礎工だけでなく、躯体および上部構造を含む事項を紹介する |