| 我が国の高規格幹線道路をはじめとする道路の建設計画は,用地の制約等から山岳部に計画されることが多く,これに伴い橋脚の高橋脚化が進んでいる。また,ダム建設工事における付替道路の整備には,地形の特色から高橋脚を有する橋梁の建設が必要となることが多い。高橋脚化された橋脚の配筋状態は,太径鉄筋が断面内に2列,3列といった高密度配筋になる。加えて、兵庫県南部地震以降,耐震基準の強化により中間帯鉄筋量が増大し,更なる高密度状態になっており,経済性等の面で問題となることが多かった。また,自然環境の保全,熟練労働者の不足,労働環境の向上といった社会的背景もあり,従来のRC構造に代わる施工技術が求められていた。このため,独立行政法人土木研究所(旧:建設省土木研究所)では1995年6月から1998年3月にかけて,施工の合理化・省人化,自然環境への影響配慮,工期短縮,コスト縮減および耐震性能向上を実現する高橋脚の設計・施工法の開発を目標に掲げ,財団法人先端建設技術センターおよび民間11社*と,「プレハブ・複合部材を用いた高橋脚の設計・施工技術の開発」と題した共同研究に取り組み,高橋脚建設のための新技術「Hybrid Hollow High pier (3H)工法」を開発した。3Hとは本工法の特徴である,Hybrid (複合構造),Hollow (中間断面),High pier (高橋脚)の頭文字をとったものである。 |