| 斜杭は、旧来から構造物の基礎として主に鋼管杭を用いた打撃工法により適用されていたが、近年では騒音・振動問題から道路橋基礎に適用されなくなっている。しかしながら、斜杭基礎は水平変位の抑制に優れた基礎形式であり、特に軟弱地盤における基礎では斜杭を採用することにより、直杭に比べて杭本数が低減可能であるなど、建設コストの縮減が期待できる。最近では、回転杭工法などの既製杭を用いた低騒音・低振動の斜杭工法の開発とともに、斜杭が適用できる環境が整いつつある。一方、平成8年の道路橋示方書から大規模地震を想定した地震時保有水平耐力法が導入されたが、その設計モデルについては直杭基礎を想定したものであり、現状では大規模地震時における斜杭基礎の設計法が十分に整備されていない状況である。そこで、道路橋基礎における斜杭基礎の保有水平耐力と変形性能を確認することを目的として、鋼管杭を用いた気中状態での水平載荷試験を実施した1)、2)、3)。本報文では、鋼管の斜杭模型を用いた水平載荷試験の結果を報告するとともに、本試験結果と既往の直杭模型を用いた水平載荷試験結果4)、5)との比較、斜杭基礎の許容塑性率について検討した結果を報告する。 |