| 近年、河川表流水や下水処理水中からPPCPs(Pharmaceuticals andPersonal Care Products)が検出される報告がなされてきており、水環境中における医薬品の存在に国内外で関心が集まっている。医薬品等の物質は、その本来の目的たおいて生体作用を持つため、環境中に存在するこれらの物質が水域の生態系にも何らかの影響を及ぼすことが懸念される。これらの医薬品の水生生物への影響についても、いくつかの研究グループから報告がなされてきているが、数多くの医薬品と生物種を広くカバーするには至っていない。また、実際の水環境中においては個々の医薬品が単体で存在することはなく、様々な物質と共存して存在するため、それぞれの影響が増強または減弱するといった複合影響も考慮する必要がある。そこで、本研究では、水環境中においてその存在が確認された16種類の医薬品を対象に、細菌および甲殻類を用いたバイオアッセイ手法を適用し、これらの医薬品が生物に及ぼす影響についての知見を得ること、及び水環境中に広く存在する他の化学物質の一つである界面活性剤(LAS)との共存下における影響についての基礎的な知見を得ることを目的とした。 |