| "フィルダムの安全管理において、外部変形量の計測は、堤体全体の挙動を評価する重要な計測項目の一つである。外部変形量の測定は、現在、堤体上の測量用標的の変位量を測量する方法で行われるが、従来の測量による計測には、測定や結果の整理に時間・費用を要すことや、地震時などの非常時における臨時点検において迅速な計測ができないなどの課題がある。また、豪雪地帯に築堤されたダムでは、冬季の安全管理のための外部変形量計測を行うにあたり、除雪等に多大な労力が必要になる。これらの課題を解決する手法として、近年、GPS(GlobalPositioning System)によるフィルダム外部変形量計測の導入が進んでいる。GPS によるフィルダムの外部変形量計測では、トレンドモデルによる誤差処理手法を用いることにより、測量用標的に併設したGPS においては、従来の測量と同等ないしはそれ以上の精度が確保できている。また、ダム堤体天端のマンホールをGPS 電波の透過性に優れたFRP(繊維強化プラスチック)製とすることで、GPS センサーをダム天端利用の障害とならずに設置することが可能となった。本研究は、豪雪地帯に築堤されたロックフィルダムである白川ダム(国土交通省東北地方整備局)において、GPSをフィルダム堤体天端のマンホールに埋設し、積雪時における計測精度の確認および運用方法を検討し、天端埋設型GPS の適用性についての検討を行なうものである。" |