| 平成12年1月l5日に「ダイオキシン類対策特別措置法」が施行され、ダイオキシン類(DXNs)汚染に対して適切な対応を取ることが必要となった。河川管理においても河川底質の汚染に対して適切な対応を取る必要がある。平成14年7月22日に環境省告示46号により「水底の底質」の環境基準(基準値:150Pg-TEQ/g以下)が示された。国又は地方自治体が実施するモニタリング調査等により河川底質のダイオキシン類汚染の状況が明らかになりつつある。基準値を超える高濃度汚染が判明したところにあっては対策の実施が必要である。河川底質のDXNsの分析は、「ダイオキシン類に係る底質調査測定マニュアル」(以下、公定法)に準拠して行われている。公定法は、高度な前処理技術と高分解能GC/MSという高価な分析装置を必要とし、分析結果を得るまでに1ヶ月程度の期間を要する場合が多い。基準値超過が判明した場合、まず、どこが最も汚染されていて優先的に対策を請じる必要があるかを見棲める必要があるが、汚染範周を詳細に調査する場合、公定法では、より正確な結果が得られる反面、結果を得るまでに時間が掛かる等課題も多い。そこで、迅速にDXNs濃度を知る方法(簡易測定法)があれば、これらの方法を用いて対策を経じる範囲を容易に知ることも可能になる。DXNsの冊易測定法については、①四重棲GC/MSによる方法、②抗ダイオキシン類抗体を用いたイムノアッセイによる方法、③抗Ahレセプター複合体抗体を用いたイムノアッセイによる方法、④リポータージーンアッセイによる方法、⑤半・難揮発性有機ハロゲン化合物を測定する方法などこれまでにも多くの報告がある。これらの方法は、分析精度に課題はあるものの、公定法に比べ前処理の簡易化も行っていることから時間短縮、コスト縮減等が期待できる。本稿では、ダイオキシン類の汚染状況把撞調査への簡易測定法の適用について、これまで土木研究所において検討してきた結果からELISAによる方法を例として報告する。 |