| 私たちリサイクルチームは大きく分けて3つの分野の研究を行っております。1つは、今日ご紹介させていただきますバイオマスのエネルギー利用です。もう1つは同じバイオマスですけれども、いわゆるマテリアルリサイクルといわれるものです。建設資材に使ったり、堆肥化などにより緑農地に利用するものです。もう1つが水のリサイクル。水のリサイクルの場合は、ヒトへの健康影響の評価が重要になります。最近は色々なウイルスによる感染症の問題が発生しておりますが、現在は主にそのウイルス関係の研究を進めています。今日、ご紹介させていただくのは、公共事業由来バイオマスの話題です。「公共事業由来のバイオマス」というのは聞きなれない言葉かと思います。実は道路や河川、公園などの管理の際にはかなりの剪定木材や刈った草が、またいろいろな工事に伴いまして伐採木が発生します。そして例えば河川堤防の草ですと、毎年維持工事で刈り取って、地方部では農家の方に提供したり、あるいは堆肥化して流通したりすることが可能なわけです。しかし、都市部ではなかなかそういうことが難しくて、一般廃棄物として処分されているような状況なのですが、これをうまく利用していこうといった研究の一端を今日は紹介させていただきます。今日の話題のアウトラインになります。最近バイオマス関係を取り巻く状況は大きく動いておりまして、少しその辺を紹介したいと思います。それから二点目、公共事業由来バイオマスの利用の可能性。どの程度有効なのかということについて紹介したいと思います。三点目は土木研究所、あるいは色々な関連機関と共同研究もやっていますので、そこでの技術開発の状況をご紹介します。最後に今日は「国内排出量取引制度への対応」という、ちょっと大げさなサブタイトルをつけさせていただいているわけですが、開発した技術をいかに今後の温暖化対策などの政策にいかしていくかということを四番目のテーマとしました。使われてこそ開発技術の価値があると思っておりますので、これからの温暖化対策などにいかに適用していくかということを考えてみたいと思います。 |