| 公園緑地や河川堤防などから発生する都市域の緑地管理由来バイオマスの発生量はおよそ1986千ton-dry/年と推定されており、下水汚泥発生量2105千ton-dry/年とほぼ同等である。また、これらのバイオマスは下水汚泥に比べて含水率が低く燃焼特性に優れているものが多いが、大部分は都市ごみとして焼却処分されており有効利用量は少ない。一方、脱水汚泥の焼却には補助燃料として重油等が使用されているが、脱水汚泥と草木系バイオマスを同時に焼却することで補助燃料使用量の削減が見込める。さらに、従来の汚泥燃焼設備は、大型電動機を持つ流動ブロワや誘引ファンを要するエネルギー消費型である。開発を行ったマルチバイオマス・サーモ・コンップレッサは焼却時に発生する排ガスを使って過給機(ターボチャージャー)を駆動し、0.2MPa程度の焼却用圧縮空気を作り出す。そのため、炉の起動時には流動ブロワを要するが、焼却運転時には流動ブロワや誘引ファンが不要となり、同規模の従来型焼却設備と比較して電力消費量を大きく削減できる。このように、草木系バイオマス補助燃料とした過給式流動炉による脱水汚泥の焼却実験を通じ、地球温暖化ガス排出量の削減が可能な焼却設備の開発を行った。 |