| 近年、舗装工事においても低炭素社会への実現に向け、CO2削減に寄与すると考えられる技術・工法が多く開発されている。CO2削減に寄与する舗装技術は、工事における低炭素化、資源有効利用における低炭素化、環境改善技術による低炭素化等が考えられる。具体的には、工事おける低炭素化は、製造温度低下技術、路上再生工法、情報化施工であり、資源有効利用における低炭素化は、リサイクル技術、他産業再生資材の利用、環境改善による低炭素化は、路面温度上昇抑制技術による間接的効果等が考えられる。 しかし、これら舗装技術は、CO2削減よりも施工効率の向上やリサイクル性能の向上を主目的として行われることが多く、CO2削減効果の評価が十分でないため、ライフサイクルを通じたCO2排出量の評価を行う必要があると考えられる。 これまでの研究によれば、舗装の補修工事において排出されるCO2は,約6割が材料製造段階から排出されており、この材料製造のうち加熱アスファルト混合物の製造時の割合が大きいことが分かっている。この加熱アスファルト混合物の製造に係るCO2排出量は、中温化技術を用いて加熱温度を低減することにより、燃料消費量およびCO2排出量の削減ができ、試算3)では約10%の削減効果があることが分かっている。しかし、長期間のライフサイクルを通じたCO2排出量については、まだ明らかになっていないのが現状である。本研究では、この中温化技術に着目し、加熱アスファルト混合物製造時におけるCO2排出量の低減効果および長期間におけるライフサイクルを通じた舗装工事のCO2排出量について試算を行った。 |