| 近年の環境問題の高まりを受けて、重防食塗料分野においても、鉛やクロム等の有害重金属の使用制限やVOC の削減など、環境負荷に配慮した塗料の実用化が求められている。これまでの溶剤形塗料からVOC を削減する手段として、水性塗料あるいは無溶剤形塗料の使用があげられるが、これらの材料を鋼構造物塗装に適用するためには、防食性を中心とした塗膜性能や施工性について把握する必要がある。独立行政法人土木研究所と塗料メーカー5社は、平成18年より鋼構造物塗装のVOC 削減に関する研究を実施しており、その一部として無溶剤形エポキシ塗料の鋼構造物、特に水門・樋門・堰・ダム鋼構造物などの河川管理施設の鋼構造物への適用について検討している。これまでの研究において、無溶剤形エポキシ樹脂塗料および低溶剤形エポキシ樹脂塗料のはけおよびローラー作業による施工性や乾燥性、仕上がり外観について検討したところ、大面積の被塗物に対して無溶剤形エポキシ樹脂塗料のはけ・ローラー施工は適さないこと、低溶剤形エポキシ樹脂塗料は、常温で問題なくはけ・ローラー施工できることが明らかになった。そこでこれらの結果を踏まえ、無溶剤エポキシ樹脂塗料のエアレススプレー施工性および低溶剤形エポキシ樹脂塗料の低温でのはけ・ローラー施工性について評価した。本報ではその結果について報告する。 |