国立研究開発法人土木研究所

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発表 実験河川を活用した環境学習プログラムの実践 -環境保全への取り組みに向けて-

作成年度 2009 年度
論文名 実験河川を活用した環境学習プログラムの実践 -環境保全への取り組みに向けて-
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木と学校教育フォーラム
誌名 土木と学校教育フォーラムプログラム・発表概要集
巻・号・回
発表年月日 2009/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター真田誠至
東京学芸大学環境教育実践施設吉冨友恭
土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター萱場祐一
抄録
 河川は身近な存在であることから,教育現場では環境の保全を学ぶための題材として取り上げられることが多い.河川での活動の多くは,魚や植物を観察する,水質を簡易検査器で調べる等,様々な学習が展開されている.しかし,環境保全を進める上で必要な河川のメカニズムと生物との関係についての理解は,生態学や土木工学など学問の境界領域にあり研究としての蓄積が不十分であること,また,得られている知見の共有も進んでいないことから,各自の先入観に基づき議論されることが多い.そのため,河川を題材にした学習プログラムには,科学的かつ具体的でわかりやすいな知見を取り入れ,河川の現象を正しく伝えることが重要となる.自然共生研究センターでは,全長800mの実験河川を活用し,河川を流れる水の量や空間を変化させ,河川に生息する生物の反応を検証することが可能であることから,河川の現象を,体験を通じて理解することができる.そこで,本報告では,河川における現象の理解を促進するため,河川特有の自然環境の特徴を整理し,当センターでこれまで行なってきた学習プログラムの実践事例を紹介する.例えば,河川特有の現象である流量変化による影響を理解するため,実験河川で洪水をおこし氾濫原が冠水する過程を観察する学習プログラムを行った.また,水辺の環境と生物の関係を理解するため,河岸が植生で覆われている河川とコンクリートで被覆されている河川とで魚類の生息状況を比較する学習プログラムを行った.本実践によって,研究施設を教育資源として活用する可能性が示されたこと,施設の特性を活かすことで自然河川では捉えにくい現象を効果的に伝えることができたこと,研究で確認された最新の科学的な知見を学習プログラムに反映できることが示された.
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