| 深層混合処理工法をはじめとする固化工法は,軟弱粘性土地盤の沈下対策や構造物の施工のための補助工法などとして広く用いられている。補助工法の場合,構造物に悪影響を及ぼさないことを検討するのはもちろんである一方で,補助目的以外の効果を構造物の設計において見込むことはない。しかし,最近では道路橋においても,固化工法を補助工法としてでなく,本設構造物の一部,すなわち構造物が反力を得るための抵抗材として設計し,本設構造物の設計に反映させることで設計の合理化を図ろうという技術提案がなされるようになってきている。実橋への適用を考えるのであれば,載荷実験を重ねて支持機構,破壊形態を明らかにし,破壊に対してどのように安全余裕を担保するかという検討から始めることが必要である。そこで,独立行政法人土木研究所としても,産学からの道路橋基礎への技術提案の増加を想定し,固化工法の本設利用に関する技術提案が現在の基準における要求性能や確からしさを満たしているものかどうかを検証するための方法を整備しているところである。本稿では,接円式改良地盤に鉛直・水平支持される道路橋の杭基礎について,模型載荷実験により破壊形態を調べた結果を紹介する。 |