作成年度 | 2020 年度 |
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論文名 | 円柱縦型ドレーンを使用した堤内基盤排水対策に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 土木研究所資料 |
巻・号・回 | 第4413号 |
発表年月日 | 2021/03/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土質・振動チーム | 佐々木哲也、石原雅規 |
抄録 |
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降雨などによって河川水位が上昇すると,堤内地側の法尻付近では,基礎地盤の透水層内の水圧が高くなり堤内地側の被覆土層に揚圧力が作用し,地表面が膨れ上がる現象が発生する。このような現象は盤膨れと呼ばれ,堤内地側で噴砂を伴った漏水やパイピング,最悪の場合には決壊を引き起こす可能性がある。このような盤膨れに対して,川裏法尻付近から透水層内の水圧を穏やかに抜くことにより,透水層内の水圧を低減させる堤内基盤排水対策がある。堤内基盤排水対策に関しては,従前から模型実験や解析などによりその効果や設計法の検討を実施してきたところである。本報告では,円柱縦型ドレーンの形状や設置位置を変化させた模型実験を実施し,2 次元及び3 次元の飽和・不飽和非定常浸透流解析による再現性を確認した。また、実験の中には,ドレーンの隙間から噴砂が生じ、結果的に対策効果が十分に発揮されなかったケースがあったため,隙間の影響や隙間に発生する流速を把握するための部分模型実験を実施した。これらの成果を集約したマニュアルを巻末に示す。 |