作成年度 | 2022 年度 |
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論文名 | 渇水によるパナマ運河水位低下の緩和対策 に関する基礎研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第67回水工学講演会 |
誌名 | 土木学会論文集B1(水工学) |
巻・号・回 | Vol.78, No.2 |
発表年月日 | 2022/11/25 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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ICHARM | 筒井 浩行(TSUTSUI Hiroyuki) |
ICHARM | Mohamed Rasmy( Mohamed Rasmy) |
ICHARM | 小池 俊雄(KOIKE Toshio) |
抄録 |
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パナマ運河では、渇水に伴う水位低下が発生し、通航料金の増額が日本商船隊の負担増をもたらすなど、日本にとっても深刻な問題となっている。本研究では、2015年の渇水を対象に、パナマ運河に水・エネルギー収支-降雨・流出・氾濫モデルを構築して渇水緩和対策を検討したが、ダム新設を仮定した場合であっても、39cmであった渇水年の2015年と前年との水位差を30cmまでにしか緩和できず、緩和効果が小さいことが分かった。ゆえに海水の淡水化等、パナマ運河庁が既に提案する他案も考える必要があることを理解した。さらにパナマ運河に豊富な水が存在した2011年の水位のレベルに復旧させるためには、パナマ共和国内の対策に加え、気候の変化特性を考慮した。より広域の導水による補間も考慮する必要があることが分かった。 |