作成年度 | 2022 年度 |
---|---|
論文名 | 気候変動によるダム貯水池の規模に応じた植物プランクトン濃度への影響評価及び曝気循環施設による適応策の有効性評価 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第59回環境工学研究フォーラム |
誌名 | 環境工学研究論文集 |
巻・号・回 | Vol.78 No.7 |
発表年月日 | 2022/11/29 ~ 2022/12/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
水質チーム | 服部啓太(Keita HATTORI) |
水質チーム | 對馬育夫(Ikuo TSUSHIMA) |
河道保全研究グループ | 猪股広典(Hironori INOMATA) |
技術推進本部 | 中西哲(Satoru NAKANISHI) |
水質チーム | 山下洋正(Hiromasa YAMASHITA ) |
抄録 |
---|
近年,気候変動の影響による水環境の変化が顕在化しており,ダム貯水池においては植物プランクトン濃度等の変化が懸念される.そこで,本研究では気候変動によるダム貯水池の植物プランクトン濃度への影響評価と植物プランクトン濃度増加に対する適応策と考えられる曝気循環施設の有効性を評価するための数値計算をダム貯水池の規模を変化させた仮想ダム貯水池で行った.計算の結果,将来気候シナリオでは5 - 6月の表層Chl-a濃度の上昇傾向がみられ,気温上昇が大きいシナリオほどその傾向は強く,すべての貯水池規模で同様の傾向がみられた.また,将来気候シナリオにおいて曝気循環施設による適応策の効果を試算した結果,気候変動の影響により上昇した表層Chl-a濃度を一定の割合で低減可能であることが示され,曝気循環施設の植物プランクトン濃度増加に対する適応策としての有効性が確認された. |