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 トンネル換気施設および非常用施設の設計・運用手法の高度化に関する研究

作成年度 2021 年度
論文名 トンネル換気施設および非常用施設の設計・運用手法の高度化に関する研究
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 成果報告書
巻・号・回 令和3年度
発表年月日 2022/03/31
所属研究室/機関名 著者名(英名)
トンネルチーム日下 敦、森本 智
抄録
道路トンネルは閉鎖空間であることから、自動車の交通の安全性・円滑性を確保するために付属施設として換気施設、非常用施設等が必要に応じて設置される。換気施設の合理的な設計を行うためには、近年の自動車排出ガス規制の効果をふまえ、換気対象物質の適切な排出量の設計値を設定することが重要となる。また、トンネル内において火災が発生した場合には利用者の安全性に与える影響が大きいことから、火災時の煙の拡散状況等に応じた非常用施設の設置及び運用が重要となる。本研究は、供用中の道路トンネルにおける実態調査により換気対象物質等の自動車1台当たりの排出量について把握するとともに、排出量の実態を踏まえた換気試設計を行い所要換気量への影響の程度について検討した。また、縦断勾配が火災時の煙の拡散状況や排煙設備の規模等へ与える影響について検討した。その結果、近年の換気対象物質の排出量は減少傾向にある一方、大型車からのNOx排出量は予測値と比べて大きい傾向にある。また、煙の遡上抑制に必要となる排煙設備の規模については、本検討において仮定した条件では、排煙風速を2.0m/s程度確保することで煙の風上側への拡散は限定的であることが明らかとなった。
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