作成年度 | 2021 年度 |
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論文名 | 下水処理施設におけるコンクリート構造物及び防食技術の評価手法に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 成果報告書 |
巻・号・回 | 令和3年度 |
発表年月日 | 2022/03/31 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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材料資源研究グループ | 西崎到、重村浩之、古賀裕久、新田弘之、冨山禎仁、岡安祐司、宮本豊尚、加藤祐哉、高橋啓太、島袋智尋 |
抄録 |
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下水道施設の予防保全型維持管理のための技術の整備が求められている中、①下水道施設におけるコンクリート構造物の劣化実態の把握、②耐有機酸を目的とした耐久性向上・補修等に係る材料等の評価手法、③下水処理施設におけるコンクリート構造物の劣化メカニズムの解明及び求められる性能を明らかにすることを目標に研究を実施した。全国の下水道管理者に対してアンケート調査を行い、酸素活性汚泥法では約半数、疑似嫌気好気法においては約10%超の処理場から劣化報告を得た。耐有機酸性を有さない一般的な耐硫酸ライニング材は、酢酸等の有機酸が浸入し質量増加及び曲げ強さが低下することが明らかとなった。また、現地調査により異なる下水処理方法が処理水中の侵食性遊離炭酸濃度に与える影響を把握し、pH 6-7付近における炭酸の大きな平衡移動の影響が示唆された。さらに、侵食性遊離炭酸により相対的に劣化が生じやすい水処理方法を抽出した。 |