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論文投稿 小規模下水処理場への導入を想定した下水二次処理水に残存するアンモニア性窒素の生物反応槽後担体硝化処理特性

作成年度 2022 年度
論文名 小規模下水処理場への導入を想定した下水二次処理水に残存するアンモニア性窒素の生物反応槽後担体硝化処理特性
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 下水道協会誌
巻・号・回 59 巻 716 号
発表年月日 2022/05/01 ~ 2024/05/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水質チーム厚朴大祐(Daisuke HONOKI)
水質チーム對馬育夫(Ikuo TSUSHIMA)
水質チーム北村友一(Tomokazu KITAMURA)
水質チーム山下洋正(Hiromasa YAMASHITA)
抄録
ア ンモニアの水生生物影響の 観点 から, 下水処理水の アンモニア性窒素の濃度低減について今後議論される可能性がある.アンモニア性窒素濃度の目標値 が 低く設定された場合,多くの下水処理場で低減対策が必要となる可能性がある.本研究では,特に小規模下水処理場における対策を想定して,下水二次処理水中アンモニア性窒素について微生物保持担体 とアンモニアセンサーを用いて,異なる担体流動性保持方法における アンモニア性窒素処理性能を比較 した. 実下水の硝化抑制二次処理水をパイロットプラントで連続処理して, 担体流動性 保持 を 曝気撹拌 および 機械 撹拌 で行った 実験における, アンモニア性窒素 平均 除去率はそれぞれ 9 5% 9 3% 反応槽容積当たりの硝化速度はそれぞれ 1.5 7.5 (平均 4.0 mg N/ L ・ h2.5 8.3 (平均 4 .9 mg N/ L ・ h 硝化 窒素 量当たりの 平均 曝気 量 はそれぞれ 0 .8 0 m 3 g N 0 .6 0 m 3 g Nとなった. 担体流動性保持を曝気撹拌で行った場合に比べて,機械撹拌で行った方が硝化窒素量当たりの曝気量を 2 5 程度削減できることを確認した. 本研究における下水二次処理水中アンモニア性窒素濃度範囲においては,担体流動性保持は機械撹拌で行った方が,より効率的に アンモニア性窒素 を除去できることが示唆された. 担体に硝化細菌が高い割合で存在していることが次世代シーケンサーの 菌叢解析 で確認された本装置の 必要 反応槽容積 は 嫌気 好気ろ床法 採用の小規模下水処理場における 反応槽容積の 1 2 程度 となることが示唆された。
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