作成年度 | 2022 年度 |
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論文名 | 利根川水系の小河川に形成された河道内氾濫原における在来および外来水生動物の生息状況 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 伊豆沼・内沼研究報告16号 |
巻・号・回 | Vol.16 |
発表年月日 | 2022/07/31 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所(現 国立環境研究所) | 田和康太 |
土木研究所 | 槐ちがや |
土木研究所(現 リバーフロント研究所) | 中村圭吾 |
抄録 |
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本研究では,利根川水系小貝川支流の大谷川において季節的に形成された小規模な河道内湿地(たまり)に着目し,そこに生息する水生動物群集を8 月に調査した.調査の結果,たまりではホソセスジゲンゴロウ成虫やヒメガムシ成虫,ニホンアマガエル,トウキョウダルマガエルなどの在来の止水性水生動物が採集された一方で,採集個体数の大半は環境省により生態系被害防止外来種に指定されているカラドジョウとアメリカザリガニで占められた.大半のカラドジョウについては,その体長分布から2020 年の繁殖期に生まれた当年個体と推察された.カラドジョウやアメリカザリガニは湿地生態系への負の影響が指摘されていることから,本調査地のようなたまりは在来の湿地性水生動物群集の生息場所となる一方で,湿地性外来種の温床ともなりうることを認識する必要がある. |