作成年度 | 2015 年度 |
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論文名 | 不透過型砂防堰堤による流木の捕捉と流出に関する実験報告書 |
論文名(和訳) | Report on Experimental Analysis of Driftwood release and trapping by Closed type Sabo Dam |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 土木研究所資料 |
巻・号・回 | 第4331号 |
発表年月日 | 2016/03/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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火山・土石流チーム | 藤村 直樹、黒岩 知恵、泉山 寛明、赤澤 史顕、水野 秀明 |
抄録 |
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近年、土石流・流木対策として砂防堰堤が整備された渓流において、土石流とともに流下した流木が堰堤で捕捉されずに流出した事例が報告されている。本研究は、土石流区間に整備された不透過型砂防堰堤からの流木の流出割合を把握することを目的として、水路実験を行ったものである。実験では、流木量や流量を複数ケース想定して、これらの相違による堰堤からの流木流出率や流出形態を把握した。模型縮尺は1/50 である。実験の結果、流木量・流量の異なる25 ケース全てのケースで堰堤を越えて流木が流出した。流木が多く流出したことが確認された全25 ケースのうち8 割の20 ケースでは、流木は土石流先頭部に集中して堆砂地まで流下し、堆砂地上で分離した土石流間隙水が水通し断面から流出する際に、流木も同時に流出することがわかった。本実験条件下では、不透過型砂防堰堤に流下した流木量の多少にかかわらず、不透過型堰堤へ流下した流木の5 割程度が堰堤で捕捉されずに流出することを確認した。 |