作成年度 | 2023 年度 |
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論文名 | 山岳トンネルの外力による変状と施工時情報の関連性に関する一考察 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第35回日本道路会議 |
誌名 | |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2023/11/01 ~ 2023/11/02 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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トンネルチーム | 菊地 浩貴(KIKUCHI Koki) |
トンネルチーム | 日下 敦(KUSAKA Atsushi) |
抄録 |
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山岳トンネルの供用開始後の変状のうち外力によるものは事例としては多くないものの、顕在化した場合、 トンネル自体の構造安定性に影響を及ぼす可能性があり、進行すると通行止めや大規模な対策を要するなど 社会的な影響が大きい1)。そのため、早期に変状の兆候を捉え適切な診断および対策を講じる必要がある。点 検・診断は一般に覆工表面の近接目視や打音検査、進行性の有無等をもとに行われるものであるが、外力によ る変状は地質の脆弱部等で顕在化することも知られており、精度よく診断するためには周辺地山の性状等も 考慮することが重要である。地山の性状に関する情報は施工時に最も多く取得されるが、維持管理段階まで十 分に引き継がれていない事例が多く、結果として変状が軽微な段階では外力によるものと区分していない事 例もある。本研究では、外力による変状の早期発見や診断の高精度化のために必要な施工時情報を明らかにす るとともに、維持管理段階に引き継ぐべき情報の提案に向けた基礎研究として、施工時記録と供用中の外力に よる変状の関連性の把握を試みた。 |