作成年度 | 2024 年度 |
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論文名 | 六甲山における多変量解析を用いた表層土層厚の推定手法の検討 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 自然災害科学 |
巻・号・回 | 自然災害科学151 Vol.43,No.3,2024 |
発表年月日 | 2024/11/29 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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地質・地盤研究グループ | 小寺 凌(KOTERA Ryo) |
戦略的イノベーション研究推進事務局 | 梶山 敦司(KAJIYAMA Atsushi) |
地質・地盤研究グループ | 浅井 健一(ASAI Kenichi) |
抄録 |
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表層崩壊の危険度や崩壊土砂の影響範囲を評価する上で表層土層厚を把握することは重要である。そこで,本研究では,多変量解析を用いて表層土層厚を推定するために,各種データをどのように使用すると精度をよくすることができるかを検討し た。多変量解析に用いる目的変数を 2 パターン設定(露岩調査結果の有無),説明変数を 2 パターン設定( 1 m と 5 m グリッドデータから算出した地形データ)し,どの組み合わせが表層土層厚の推定に最適かを評価した。また,表層土層厚が浅いデータが多かったことから,浅い土層厚のデータ数を制限した場合の評価も行った。 その結果,グリッドサイズによる推定の精度に差は認められず,どのパターンでも土層厚が厚い地点ほど過小評価する傾向がみられた。一方,調査土層厚と露岩調査結果を使用し,浅い土層厚のデータ数を制限することで表層土層厚の推定精度が向上した。以上のことから,多変量解析を用いて表層土層厚を精度良く推定す るためには,調査土層厚と露岩調査結果を使用し,層厚ごとにデータ数の偏りを小さくすることが良いと考えられる。 |