作成年度 | 2023 年度 |
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論文名 | 断層変位等の影響を考慮した道路橋の地震時応答に関する共同研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 共同研究報告書 |
巻・号・回 | 第576号 |
発表年月日 | 2023/06/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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CAESAR | 大住 道生 |
CAESAR | 二宮 智大 |
CAESAR | 横澤 直人 |
CAESAR | 中尾 尚史 |
CAESAR | 河原井耕介 |
国立大学法人筑波大学 システム情報系 | 庄司 学、山本 翔吾、皆川 大雅、北島 祐 |
抄録 |
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本共同研究は,断層変位の影響を考慮した耐震設計手法の提案を大局的な目標として,断層変位を考慮した地震応答解析のためのモデル化に関する知見の拡充等を目的に,解析的検討を実施した。2016 年熊本地震で被災した道路橋を対象とし,複数のモデル化による地震応答解析を実施した。異なるモデル化による解析結果の比較,及び地震後に観察された損傷痕から推定した対象橋梁の損傷メカニズムと解析結果の比較を行い,モデル化の差異の影響などについて考察を行った。その結果,断層変位の影響を含む地震応答解析では,モデル化の差異によって危険側の範囲も含めて解析結果は大きくばらつくことが確認された。橋の設計にあたって不測の事態として断層変位の影響を考慮する場合,このような解析上の不確実性の存在も踏まえ,解析結果に基づくだけでなく,多角的にリスク対応を考えることが重要と考えられる。 また,断層変位への対応の検討例として,不測の事態に対して望ましくない損傷シナリオを避けるよう設計をする,損傷シナリオデザイン設計法を適用する例を示した。 |