国立研究開発法人土木研究所

論文・刊行物検索

利用者の方へ

詳細情報

論文投稿 外力を受けたトンネルの変状の進展に着目した診断支援

作成年度 2023 年度
論文名 外力を受けたトンネルの変状の進展に着目した診断支援
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 土木技術資料
巻・号・回 66-1
発表年月日 2024/01/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
トンネルチーム小泉 悠(KOIZUMI Yu)
トンネルチーム菊地 浩貴(KIKUCHI Koki)
トンネルチーム日下 敦(KUSAKA Atsushi)
抄録
我が国の道路トンネルは、道路メンテナンス年 報1)によると、令和5年3月時点で約1.2万箇所存 在する。建設後50年を経過したトンネルの割合 は現在約25%であるが、今後増加する傾向にある。 また、約1.2万箇所のうち、都道府県や市区町村 といった地方公共団体が管理するトンネルは約 0.8万箇所と約7割を占めている。令和5年7月に 見直された国土強靱化基本計画2)では、インフラ 施設の老朽化が加速度的に進行している状況を踏 まえ、それらが正しく設計・施工・維持管理され、 定期的な点検・診断の結果に基づく老朽化対策を 講じていく必要があることや、多くのインフラを 管理している市区町村で土木系を含む技術系職員 数が減少するなど、メンテナンスに携わる担い手 不足が指摘されている。そこで、新技術や点検・ 補修データの利活用などによるインフラメンテナ ンスの効率化の必要性が言及されている。 これらの国土強靱化の推進方針にも対応し、国 立研究開発法人土木研究所(以下「土研」とい う。)では、第5期中長期計画の研究開発プログ ラムのトンネル分野で、診断支援システムの構築 を核としたトンネルの維持管理の高度化に関する 研究に取り組んでいる。その中で、特に外力に起 因する変状に着目し、点検・診断上の留意点の整 理を進めている。外力による変状の発生割合は材 質劣化や漏水に比較して低いが、その特徴として 多くの場合、進行性がある。そして、その変状の 兆候が見逃されてしまうことで、のちに通行止め を伴う大規模な対策工が必要となるなど、トンネ ルが致命的な状態へと至る事例が散見される。既 報3)では、本研究に関する土研での過去の取組み 概要及び今後の方針について報告した。本稿では、 その後の取組みの経過を報告する。
ページの先頭へ

この画面を閉じる

Copyright (C) 2022 Independent Administrative Institution Public Works Research Institute