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発表 中流動履工コンクリートを適用した山岳トンネル覆工のひび割れ変状に関する分析

作成年度 2024 年度
論文名 中流動履工コンクリートを適用した山岳トンネル覆工のひび割れ変状に関する分析
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木学会全国大会・第79回年次学術講演会
誌名
巻・号・回 Vol.79
発表年月日 2024/09/02 ~ 2024/09/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
トンネルチーム廣田 彰久(HIROTA Akihisa)
トンネルチーム菊地 浩貴(KIKUCHI Koki)
トンネルチーム日下 敦(KUSAKA Atsushi)
(株)高速道路総合技術研究所山﨑 哲也(YAMAZAKI Tetsuya)
抄録
山岳トンネルの覆工コンクリートには,一般的にスランプが15cm 程度のコンクリート1)(以下,普通Co)が使 用されており,国土交通省における標準仕様となっている.その一方で,近年では生産性向上や品質向上等を目的 として,スランプフローが40cm 程度と流動性が良い中流動コンクリート(以下,中流動Co)を採用している事例 がある.既往の研究では,中流コンクリート覆工の力学特性や変状特性に関する分析が実施例えば2,3)されている.ま ず,力学特性に関する研究では,使用材料や断面形状,材料強度等をパラメータとした覆工の耐荷力や破壊メカニ ズムへの影響を把握するため,実大の覆工載荷実験を実施し,従来覆工である普通Co と同等の力学特性を有する ことを確認している2).また,変状特性に関する分析においては,トンネル定期点検要領に基づいて実施されたト ンネル定期点検結果により確認された変状や対策区分評価による整理3)を行ってきた.具体的には,定期点検結果 により確認された変状においては,「ひび割れ」や「うき・はく離」が多く発生しており,その発生箇所はアーチ部 や側壁が多い結果であった.また対策区分評価においては,ほとんどの変状がⅠ判定であり,対策や監視を必要と するⅡa 判定以上については同程度の変状数となっていたことが確認できている. 本稿では,これまで整理した変状分析結果から変状項目として「ひび割れ」に着目し,その中でもひび割れ発生 規模の指標として高速道路会社(以下,NEXCO)で標準的に使用しているTCI を用いて経時変化を確認するため, 国交省およびNEXCO 管理の道路トンネルを対象に普通Co と中流動Co の比較を行った結果について述べる.
本文表示【https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jsce2024】
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