作成年度 | 2024 年度 |
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論文名 | 大河川における河畔林の治水・環境機能の解明に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 土木研究所 |
誌名 | 成果報告書 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2024/10/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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自然共生研究センター | 森照貴 |
抄録 |
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河川での樹木の繁茂(樹林化)は環境と治水の両面に大きな影響をもたらす。樹林化は撹乱の多い河畔域の裸 地や草地を減少させ、これに依存する動植物の消失をもたらす可能性がある。本研究では、樹林化が進むことで、 河道内に残る氾濫原で非森林性トンボや淡水魚類の種数が減少することを示した。樹木抜開や河道掘削を行って も、10 年ほどで約 50%が樹林化することに加え、事業の実施時期が樹林化を促している可能性が示唆された。河 道内における樹木で覆われていない開放的な環境の重要性が明らかとなり、適切な樹木面積の設定手法や過度な 樹林化を抑制するための手法に関する検討が今後も必要である。 |