作成年度 | 2024 年度 |
---|---|
論文名 | 農業用ダムにおいて事前放流を実施するための計画策定に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 土木研究所 |
誌名 | 成果報告書 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2024/10/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
水利基盤チーム | 大久保天 |
抄録 |
---|
北海道の農業用ダムでは貯水位運用を実施しているが、これまでのところ事前放流を実施した実績はない。今 後、事前放流を推進してくために、まずは各ダムにおける洪水軽減効果を評価する必要がある。そこで、本研究 は、評価事例としてH ダムを対象にして、現行の貯水位運用とともに、降雨直前から放流を開始する事前放流を 実施した場合の洪水軽減効果を評価した。その結果、H ダムでは、3 日間で500mm の大雨であっても、貯水位運 用を実施していれば、一定の洪水軽減効果を期待できることが分かった。ただし、ダム流入量のピーク流量の到 来時刻が遅くなるほど、洪水軽減効果は低減することが示された。また、貯水位運用時において、大雨予報に応 じて降雨直前から放流を開始する事前放流を実施すれば、貯水位運用による洪水軽減効果をよりいっそう高めら れることが示唆された。 |