作成年度 | 2023 年度 |
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論文名 | 疲労と凍害の複合劣化を受けたRC床版に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 共同研究報告書 |
巻・号・回 | 第594号 |
発表年月日 | 2023/10/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地土木研究所 寒地保全技術研究グループ 耐寒材料チーム | 島多 昭典、安中 新太郎、林田 宏菊田 悦二、 |
国立大学法人北海道大学大学院 工学研究院 | 上田 多門、松本 浩嗣、佐藤 靖彦 |
抄録 |
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凍害を受けた RC スラブに関して、劣化状態と残存耐力との関係を明らかにすることを目的として、実験と解析による検討を行った。実験の結果、凍害を受けたスラブは、健全なスラブに比べて、剛性や耐力が低下し、破壊形式も押し抜きせん断破壊から斜め引張破壊へと変化した。また、凍害を受けたスラブの載荷ひび割れは、下側鉄筋に沿った形となり、スラブ下面に押し抜きせん断コーンのひび割れは生じなかった。一方、凍害を受けたスラブの解析では、コンクリートの材料特性を低下させることで、実験の破壊形式に対応するひずみ分布となり、耐力低下を再現できることを示した。 また、スラブ上面からの劣化進展を考慮した解析では、劣化がある程度の深さに達すると、破壊形式が変化し、耐力の低下が大きくなることを示した。 |