作成年度 | 2012 年度 |
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論文名 | 泥炭性軟弱地盤の長期沈下予測と合理的な対策工に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 土木研究所資料 |
巻・号・回 | 第4228号 |
発表年月日 | 2012/05/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地土木研究所 寒地基礎技術研究グループ 寒地地盤チーム | 西本聡、林宏親、橋本聖、梶取真一 |
抄録 |
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北海道のような寒冷地には、極めて軟弱で特異な工学的性質を有する泥炭性軟弱地盤が広く分布している。本研究は、泥炭性軟弱地盤対策工のライフサイクルコストを含めた最適化を目指すものである。具体的には、泥炭性軟弱地盤の長期沈下予測手法を開発するとともに、新しい対策工法の設計法・施工管理法を提案する。そこで、現場沈下実態調査ならびに有限要素解析、解析に用いる土質パラメータの決定法に関して検討を行った。その結果、供用後の適切な残留沈下の設定がライフサイクルコストに大きな影響を与えることが定量的に示された。また、泥炭性軟弱地盤の長期沈下予測法として粘弾塑性モデルを用いた有限要素解析が有効なことが明らかになるとともに、泥炭の特殊な工学的性質に対応した土質パラメータの決定法を提案できた。さらに、敷き金網併用プラスチックドレーン工法およびキャップ付き真空ドレーン工法の泥炭性軟弱地盤に対する改良効果の評価に関する検討を行った。以上の成果の普及を図るため、「泥炭性軟弱地盤対策工マニュアル」の改訂を行った |