国立研究開発法人土木研究所

論文・刊行物検索

利用者の方へ

詳細情報

発表 2024年能登半島地震及び同年9月の大雨による道路斜面・土工構造物の被災

作成年度 2025 年度
論文名 2024年能登半島地震及び同年9月の大雨による道路斜面・土工構造物の被災
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本地球惑星科学連合2025年大会
誌名
巻・号・回
発表年月日 2025/05/29 ~ 2024/05/29
所属研究室/機関名 著者名(英名)
地質・地盤研究グループ浅井 健一(ASAI Kenichi)
抄録
2024年能登半島地震における道路斜面・土工構造物に関する被災の主なものは能越自動車道・のと里山海道における盛土崩壊と国道249号沿岸部(能登半島北岸の区間)における斜面災害である。 このうち能越自動車道・のと里山海道における盛土崩壊は、令和6年能登半島地震道路復旧技術検討委員会資料では通行機能の確保に著しい支障が生じた多段盛土の大規模崩壊が28箇所とされている。一方、2007年の地震時に被災し、盛土の補強及び十分な排水対策を行って復旧された箇所の被災は軽微であった。 また、国道249号沿岸部における斜面災害は、令和6年能登半島地震道路復旧技術検討委員会資料では斜面崩壊、切土のり面崩壊、地すべりを合わせて58箇所とされている。このほか同資料におけるトンネル損傷5個所のうち2箇所は地すべりによる被災である。 国道249号沿岸部における被災の特徴の1つとして、地すべりによる道路の寸断が多く発生していることが挙げられる。5万分の1地質図「珠洲岬、能登飯田及び宝立山」(産総研)によれば当該区間では地層の層理面が海に向かって傾斜していることが示されており、流れ盤の地すべりが発生したと推定される。これらは事前の箇所の特定が困難であり、また仮に箇所が判明したとしても大規模なため構造物による対策が困難な現象である。したがって、国土交通省の道路技術小委員会では道路構造物の設計よりも前の計画段階においてルート選定等によりできる限り回避することにより対応する方向性が議論されている。 2024年9月20~23日の大雨では、輪島で月最大24時間降水量412mm、日最大1時間降水量121mmが観測された。この雨量は統計開始以来最大であった。国道249号沿岸部の道路斜面においては、令和6年能登半島地震道路復旧技術検討委員会資料ではこの大雨により斜面崩壊、切土のり面崩壊、地すべり、土石流を合わせて83箇所が新規で被災し、地震で被災した箇所のうち34箇所が再度被災したとされている。これらのうち特に中屋トンネル北坑口から輪島市街地側に向かって約2kmの区間では、道路からの比高差が100mを超える斜面からの土石流や、河川の増水による浸食、斜面崩壊により甚大な被害が生じた。
ページの先頭へ

この画面を閉じる

Copyright (C) 2022 Independent Administrative Institution Public Works Research Institute