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 コンクリートひび割れ部の塩分浸透性と鋼材腐食に関する暴露試験(暴露5年後の調査結果)

作成年度 2012 年度
論文名 コンクリートひび割れ部の塩分浸透性と鋼材腐食に関する暴露試験(暴露5年後の調査結果)
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 土木研究所資料
巻・号・回 第4223号
発表年月日 2012/04/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
基礎材料チーム渡辺 博志、古賀 裕久、中村 英佑、山田 宏、鈴木 聡
抄録
本報告書は,ひび割れがコンクリート構造物の耐久性に与える影響を検証するために実施した暴露試験の試験開始から約5 年後までの調査結果をまとめたものである.本暴露試験では,ひび割れ幅とかぶりを主な実験パラメータとした268 体の鉄筋コンクリート供試体をつくば,新潟,沖縄の3 ヶ所に暴露し,試験開始から約1 年後,約2.5 年後,約5 年後に回収して解体調査を行い,コンクリートひび割れ部における塩分浸透と鋼材腐食について検討した.この結果,鋼材の腐食面積は,暴露環境や暴露期間,塩化物イオン浸透量の違いにかかわらず,ひび割れ幅が小さく,かぶりが大きい供試体で小さくなる傾向にあった.また,暴露期間を長くしても鋼材表面の腐食面積の大幅な増加は確認されなかったが,一部の供試体では孔食による断面欠損を伴う鋼材腐食が生じていた.ただし,この断面欠損は鋼材の力学性能を低下させるほどのものではなかった.
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