国立研究開発法人土木研究所

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発表 コンテナビオトープを用いた小型水生昆虫の分布予測モデルの構築

作成年度 2025 年度
論文名 コンテナビオトープを用いた小型水生昆虫の分布予測モデルの構築
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第73回日本生態学会大会
誌名
巻・号・回
発表年月日 2026/03/11 ~ 2026/03/15
所属研究室/機関名 著者名(英名)
流域水環境研究グループ松澤 優樹(MATSUZAWA Yuki)
流域水環境研究グループ森 照貴(MORI Terutaka)
抄録
流域総合水管理を進める中で、生態系ネットワークを考慮した自然環境の保全や創出が求められている。流域規模における生物の分布情報、特に水生昆虫類の情報は限定的であり、移動分散経路も不明な場合が多い。そのため、希少種を多く含む水生昆虫を対象とした生態系ネットワークの形成や保全において、重要となる場所を特定することは不可欠である。本研究では、コンテナボックスを用いて作成した簡易ビオトープ(コンテナビオトープ)に飛来する水生昆虫を調査することで、広域に水生昆虫の生息状況を簡易的に予測できるか試みた。調査は愛知県、岐阜県、三重県において、19地点のコンテナビオトープと任意に設定した30地点の水田を対象に水生昆虫(トンボ目、コウチュウ目、カメムシ目)の掬い取りを実施した。解析ではコンテナビオトープで採集した水生昆虫の属数を応答変数、コンテナビオトープ周辺の環境要因を説明変数としてモデルを構築し、30地点の水田に出現する水生昆虫の属数を予測した。また、教師データとなるコンテナビオトープの地点数によって予測精度が変化するのか検証するため、教師データに利用する地点数を7地点から19地点まで変化させてモデルを構築した。モデル構築にはランダムフォレストを用いた。教師データ数が7地点から17地点の場合はデータをランダムに100回抽出しモデルを構築した(18地点の時は18通り、19地点の時は1通りのみ)。水生昆虫の採捕調査では、コンテナビオトープ、水田ともに、最大11属、最小1属の水生昆虫が出現した。全データ(19地点)を教師データとしてモデル構築した場合、RMSEは3.48となった。また、RMSEの値は教師データの数が増えるほど微減した。このことから、コンテナビオトープの数が増えるほど、より精度の高い予測ができる可能性が示唆された。ただし、全データを教師データに使用した場合でも、RMSEの値は比較的高く、今後、説明変数を改善することに加えて、データ数を充実させることが必要だろう。
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