作成年度 | 2020 年度 |
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論文名 | 道路橋床版の凍害劣化損傷に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 共同研究報告書 |
巻・号・回 | 第542号 |
発表年月日 | 2021/03/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地土木研究所 寒地構造チーム | 中村拓郎 |
抄録 |
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本研究では、凍害劣化損傷に及ぼす床版内の鉄筋や鋼材などの影響や、凍害環境下における輪荷重の影響を評価するための各種実験を実施し、床版の凍害劣化損傷メカニズムを把握するとともに、このような損傷が発生する環境条件の明確化や、床版における凍害に対する構造的対策の検討を行った。床版の現地調査と床版構造における凍害対策の検討として、RC 床版で発生する部分滞水現象や床版面形状の実態調査を行うとともに、凍害対策を提案した。また、凍害劣化に及ぼす床版構造の影響評価に関する検討として、層状ひび割れのあるコンクリートの力学的特性やコンクリート内部の鋼材が凍害に及ぼす影響を示した。また、模擬ひび割れを導入したRC 部材の載荷実験を実施し、水平ひび割れ等が構造性能に及ぼす影響を確認した。凍害環境下における輪荷重の影響評価に関する検討では、凍結融解作用を受ける滞水環境下で、輪荷重が床版劣化に及ぼす影響を凍結融解- 疲労複合サイクル試験により検討している。凍害損傷の影響を受ける地域の明確化に関する検討では、床版上面の土砂化を効率的に点検・調査するためには、構造条件に着目することがより重要になることを示した。 |