国立研究開発法人土木研究所

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 寒冷臨海部の高度利用に関する研究

作成年度 2014 年度
論文名 寒冷臨海部の高度利用に関する研究
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 土木研究所報告
巻・号・回 第221号
発表年月日 2014/05/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地土木研究所水圏研究グループ、技術開発調整監許士裕恭、吉井厚志、石田享平、山本泰司、小玉茂義、木岡信治、渥美洋一、森昌也、本山賢司、山之内順、八栁敦、小林圭、菅原健司、山本潤、関口浩二、福田光男、北原繁志、佐藤仁、渡辺光弘、牧田佳巳、岡本健太郎、佐藤朱美、柳沢雄二、片野浩司、国島英樹、五十嵐匡、平伴斉、堀田歩、長瀬禎、高松茂、大井啓司、熊谷直哉、小川渉、片山勝、窪田康一、前田優、牧野昌史
抄録
積雪寒冷地である北海道は亜寒帯に属しており、港湾・漁港を含む沿岸域は寒冷な気候に起因する多様な課題を抱えている。本研究では、寒冷地臨海部の効果的な利用を促進することを目的に、次に示すように多角的な側面から技術開発を行った。1) 冬季の港湾・漁港における作業環境の改善のため、寒冷気候が作業環境及び作業効率に与える影響を定量的に評価する手法を開発し、冬期の港湾・漁港等の利用環境改善に有効な「港内防風雪施設」の設計評価マニュアルを作成した。2) オホーツク海沿岸に毎年来襲する流氷に関する多様な課題解決のため、沿岸域の流氷の厚さや凹凸形状の特性を明らかにするとともに、これら流氷による養殖施設等の被害を防ぐことに有効な流氷制御施設(アイスブーム)の設計外力の推定手法、流氷の繰り返し作用により劣化する沿岸構造物の損耗機構の解明、津波等により流氷が高速で構造物に作用する場合の衝突力の推定法などを提案した。3) 寒冷地である北海道の港湾・漁港の高度利用の一環として、周辺海域における生物生産性の向上及び港内水域の環境保全を図るため、水域を環境諸条件ごとに分類し、適正で効率的な整備・管理方策について整理した。また、分類された各整備・管理方策について、それぞれ現地実証試験に基づいて効果を検証した。4) 港湾及び漁港施設の機能保全のため、潜水士によらずに短期間で効率的に港湾・漁港施設を点検すること、並びに港内利用上問題となる堆砂状況を簡易に計測することを目指し、港湾構造物水中部劣化診断装置、鋼矢板式岸壁点検装置、簡易堆砂計測装置を開発した。そして現地試験によりそれらの技術の現地適用性を検証した。
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