国土交通省が所管する膨大な道路構造物を効率的に維持管理していくためには、損傷・変状に対する精度の高い調査点検技術、調査点検結果に基づく適切な診断技術、合理的な補修・補強技術の各要素技術を開発するとともに、それぞれを有機的に結合し、戦略的にマネジメントしていくシステムを構築する必要がある。そこで、本重点プロジェクト研究では、以下に示すとおり、緊急度の高い要素技術を開発するとともに、補修・補強の要否の判断、優先順位付け等の作業を支援するマネジメントの概念に基づくシステムに関する研究を行った。(1) 土構造物の排水性能向上技術に関する研究(2) 塩害を受けるコンクリート構造物の脱塩による補修方法に関する研究(3) 被覆系コンクリート補修補強材料の耐久性に関する研究(4) 鋼橋防食工の補修に関する研究(5) 既設鋼床版の疲労耐久性向上技術に関する研究(6) 舗装の管理目標設定手法に関する研究(7) 効率的な舗装の維持修繕手法に関する研究(8) 既設トンネルの変状対策工の選定手法に関する研究(9) 既設コンクリート道路橋の健全性評価に関する研究(10) 既設鋼橋の致命的な損傷を防ぐための状態評価技術に関する研究(11) 道路橋の診断・対策事例ナレッジDBの構築に関する研究 |