| FRPは軽量,腐食しないなど,従来の建設構造材料では得難い性能を有するため,近年,橋梁などの建設構造物に,FRPを主たる構造材料とした複合構造としての適用が進みつつある.その材料の耐久性については,腐食に強いということが分かっているものの,詳細な特性は十分に知られておらず,これを明らかにすることが必要となっている.特に,FRPは常時荷重を受ける環境条件では,荷重の無い場合に比べて劣化特性が異なる可能性もあることから,荷重の影響も併せた検討が重要である.筆者らは,建設構造用として多く用いられている,GFRP引抜成形材を対象として,静的曲げ荷重をかけた状態で14年程度の期間,屋外暴露試験を実施した.回収した供試体について,残留たわみ量および力学物性の変化を主に評価した.回収供試体は表面状態には明確な劣化が認められたものの,力学物性としては,非接合供試体については,曲げ弾性率の変化は暴露試験後も認められなかった.暴露試験中の静的荷重は,破壊荷重に対して最大で57%と比較的大きいことから,曲げ破壊荷重は若干の低下を示したものの実用的な性能は十分に保持しているものと考えられる.また接合供試体についても試験が行われ,曲げ弾性率では明確な低下が認められたが,破壊荷重には低下が認められない結果となった. |