作成年度 | 2011 年度 |
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論文名 | 東北地方太平洋沖地震による地震動が構造物の非線形応答特性に及ぼす影響 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第31回 地震工学研究発表会 |
誌名 | 第31回 地震工学研究発表会講演論文集 |
巻・号・回 | CD-ROM |
発表年月日 | 2011/11/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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橋梁構造研究G | 坂柳皓文 |
橋梁構造研究G | 星隈順一 |
橋梁構造研究G | 堺淳一 |
抄録 |
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平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では防災科学研究所の強震ネットワークにおいて約27m/s2の非常に大きな地震動を観測したほか,各地で継続時間が非常に長い地震動が観測された.本検討では東北地方太平洋沖地震の地震動が構造物の地震応答特性に及ぼす影響を明らかにするため,1自由度振動系に対して,観測された加速度波形を入力地震動とした非線形時刻歴応答解析を実施し,非線形スペクトルを用いた検討を実施した.その結果,今回の地震動では0.5秒以下の短周期において大きな応答加速度を示すものの,一般的な橋梁に影響を及ぼす周期帯では,履歴吸収エネルギー,最大応答塑性率の観点で評価すると兵庫県南部地震の記録や道路の耐震設計で一般に用いられている地震波と同程度もしくはそれ以下の応答となることが分かった.また,地震応答後の残留変位の特性についても検討した結果,降伏後剛性または最大応答塑性率が大きくなると残留変位は小さくなる傾向にあること,東北地方太平洋沖地震の地震動により生じる残留変位は道示標準波および兵庫県南部地震の地震動により生じる残留変位より小さい傾向があることが分かった. |