作成年度 | 2011 年度 |
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論文名 | 天然凝集材を用いた濁水処理に関する実験的研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 大ダム |
巻・号・回 | No.218 |
発表年月日 | 2012/01/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水理チーム | 海野仁 |
水理チーム | 箱石憲昭 |
抄録 |
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濁水の長期化現象は、日本の貯水池における主要な課題の一つである。特に、貯水池全体が懸濁化した場合の対策として、濁水の凝集処理が期待されている。筆者らは、凝集特性を明らかにすることと濁水の効果的な凝集処理手法を開発することを目指し、貯水池の堆砂の一部として取り扱えるような天然凝集材あるいは土コロイドの活用について検討した。この研究において実施した実験の結果、次の3点が明らかとなった。第1点は、凝集材の分散と濁水・凝集材混合物の攪拌からなる凝集過程により、濁質が効果的に沈降することが明らかとなった。第2点は、凝集材の分散処理を省略するには、濁水のpHを酸性側に調整する必要が生じた。第3点は、凝集材アロフェンの凝集性能には限界があり、凝集フロックのゼータ電位を測定することにより凝集余力が判定された。 |