作成年度 | 2011 年度 |
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論文名 | 天然由来の凝集剤を用いた貯水池濁水処理における凝集特性の評価 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第56回水工学講演会 |
誌名 | 土木学会論文集B1(水工学) |
巻・号・回 | Vol.68,No.4 |
発表年月日 | 2012/02/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水理チーム | 海野仁 |
水理チーム | 箱石憲昭 |
抄録 |
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本報告は,凝集剤として天然由来の土コロイドであるアロフェンを取り上げ,凝集特性を明らかにするとともに貯水池における利用方法について検討することを目的とする.貯水池内の濁水を用いた沈降筒実験より,以下の結論を得た.濁水に凝集剤を投入した後,超音波分散処理と攪拌処理を同時に行う方法により,濁水を効果的に凝集できることが判明した.沈降筒実験では,試料・アロフェン投入量の条件が同一であれば,超音波分散時間の長いケースの方がより高い凝集効果が得られた.さらに,凝集効果の下方持続性と凝集余力については,以下の知見を得た.貯水池の水面から水深4mの範囲を対象に凝集処理をした場合,4m以深における凝集効果はほとんど期待できないと考えられた.凝集済みフロックの凝集余力は,模擬濁水とフロックの両方のゼータ電位を測定することにより判断できると考えられた. |