作成年度 | 2011 年度 |
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論文名 | 「わが国における天然記念物4魚種の応用生態工学的保全の現状 -ECE的アプローチの評価と今後- |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 応用生態工学会第15回金沢大会 |
誌名 | 応用生態工学会第15回金沢大会 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2011/09/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター | 佐川志朗 |
三重県生活・文化部新博物館整備推進室 | 北村淳一 |
岐阜経済大学 | 森誠一 |
抄録 |
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主旨:種指定天然記念物4魚種は、すべてが日本固有の淡水魚類であり学術的にも重要な我が国の遺産である。1970年代に天然記念物指定されて以来、各関係機関により生息域内・域外保全が粛々と実施されてきているが、指定から30年以上経過した現在においても絶滅の危機に歯止めはかからず、むしろ野生生息地は減少し続けている。彼らのように特異な環境に生息する個体群の生息場所を保全するためには、生息場所の環境特性を定量的に把握してその環境を順応的に創出する応用生態工学(ECE)的アプローチが重要となる。また、メタ個体群の遺伝的保全にも目を向け、局所個体群間の流動についても留意する必要がある。本集会では、4魚種の保全に関わりが深い方々にご講演いただき、さらには、コメンテーターそれぞれのご立場から忌憚のないコメントを頂戴し、4魚種の絶滅に歯止めをかけるべく、現状の保全対策の評価と今後の方向性について議論を深めたい。 |