国立研究開発法人土木研究所

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発表 砂投入による付着藻類、底生動物の短期的な応答及び景観向上効果に関する実験的検討

作成年度 2011 年度
論文名 砂投入による付着藻類、底生動物の短期的な応答及び景観向上効果に関する実験的検討
論文名(和訳)
論文副題
発表会 応用生態工学会第15回金沢大会
誌名 応用生態工学会第15回金沢大会
巻・号・回
発表年月日 2011/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
福岡大学工学部社会デザイン工学科皆川朋子
独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター萱場祐一
抄録
土砂還元は、ダム貯水池の堆砂対策だけでなく、ダム下流河川の環境修復策として、日本においては1990年代から実施され、環境修復効果や生物相に与える影響について調査・研究が行われてきた。中でも付着藻類の剥離効果に着目してきた事例は比較的多く、土砂化還元とフラッシュ放流を組み合わせることで、付着藻類の剥離効果が高められたことが報告され、また、糸状緑藻を現象させるための掃流砂の粒径や摩擦等に関する実験的検討が行われ、剥離量に関する定量的予測が可能となりつつある。底生動物や魚類への影響に関しては投入した土砂がウグイ Tribolodon kakonensis の産卵場の創出に寄与したこと、北米の河川においてサケ科の産卵床、底生動物の多様性や現存漁の回復に寄与したことが報告されている。また、土砂還元によるダム下流域の修復効果検証のための指標種等についても検討が行われている。しかし、知見は限られ、近ン後、土砂還元を環境修復策として確立していくためには、土砂還元によって生じる様々な現象を定量的に捉え、予測するための基礎知見を蓄積し、土砂還元のあり方を模索していく必要がある。そこで本研究では、投入土砂の流下が生物に与える影響に関する定量的地建を得ることを目的に、流量制御が可能であり、生物への影響を把握しやすい実験河川を用いて検討を行い、付着藻類、底生動物等の応答を把握した。また、土砂投入による景観向上効果について被験者を対象に評価実験を行い定量的に評価した。
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