作成年度 | 2012 年度 |
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論文名 | コンクリートダムにおける表面劣化が堤体の安定性に与える影響 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第67回年次学術講演会 |
誌名 | 第67回年次学術講演会講演概要集 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2012/09/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水工研究グループ水工構造物チーム | 大舘 渉 |
水工研究グループ水工構造物チーム | 金銅将史 |
抄録 |
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わが国のコンクリートダムは1950 年代以降にその多くが建設されており,今後完成後数十年を迎えるダムが急増する.既に完成後長期間経過した一部のダムでは,すぐに安全性をおびやかすものではないものの,堤体表面の劣化や下流面からの漏水等の事例も見られ,土木構造物の中でも極めて長期の供用を期待されているダムにおいて,長期的な劣化の進行が将来的にダムの安定性に及ぼす影響を把握する必要がある.しかし,ダムの各種劣化・損傷事象の発生状況やその経年的な傾向に関する情報は必ずしも蓄積されていないのが現状である.このため,筆者ら1)はコンクリートダムを中心に,完成後長期間経過したダムの各種劣化・損傷事象等の発生状況を調査・分析してきている.その結果,水平打継ぎ目沿い等に見られ,地震等により深部に進展する可能性のあるひび割れ,凍結融解作用等により生じる表面劣化(表面スケーリングやポップアウト等)等の事例が比較的多いことが分かってきた.このうち,ひび割れが堤体の安定性に及ぼす影響については既報2)にて報告した.本報では表面劣化がダムの安定性に及ぼす影響について,地震による影響に着目して検討した結果を報告する. |