作成年度 | 2012 年度 |
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論文名 | 東北地方太平洋沖地震における堤体液状化の要因分析 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 2012年度・河川技術に関するシンポジウム |
誌名 | 河川技術論文集第18巻 |
巻・号・回 | 河川技術論文集第18巻 |
発表年月日 | 2012/06/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土質・振動 | 谷本俊輔 |
土質・振動 | 石原雅規 |
土質・振動 | 佐々木哲也 |
抄録 |
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本報では,まず,東北地方太平洋沖地震による代表的な堤体液状化事例を題材に,被災メカニズムについて考察した.東北地方に見られた被災事例の多くは,軟弱粘性土地盤上に築堤された堤防が圧密沈下を生じることで基礎地盤に下に凸状にめり込み,この領域に間隙水が滞留することで,堤体液状化の素因を形成している.また,関東地方においては,旧河道・旧湖沼を埋め立てつつ築堤された堤防が液状化被害を生じており,埋立て前の地表面形状と埋立てに用いた地盤材料が被害に関与しているものと考えられる.このような堤体液状化の素因の形成過程を類型化しつつ,変形形態の観察や地盤調査結果に基づき,メカニズムについて考察を行う.次に,阿武隈川,鳴瀬川,江合川,利根川,霞ヶ浦,那珂川,久慈川等の東北~関東地方における数多くの堤体の液状化事例を対象に,堤防諸元,飽和層厚,堤体土質等の各種パラメータと被災程度との相関関係について調べた結果を報告した. |