作成年度 | 2012 年度 |
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論文名 | 微生物代謝を利用して改良した砂のせん断特性と改良過程での透水性の変化 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第10回地盤改良シンポジウム |
誌名 | 第10回地盤改良シンポジウム論文集 |
巻・号・回 | 第10回地盤改良シンポジウム論文集 |
発表年月日 | 2012/10/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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川崎地質株式会社(元土質・振動チーム交流研究員) | 塚本 将康 |
土質・振動 | 稲垣 由紀子 |
土質・振動 | 石原雅規 |
土質・振動 | 佐々木哲也 |
大阪大学 | 小田和広 |
抄録 |
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微生物代謝によりCaCO3 を析出させて固化した豊浦砂の透水性と力学特性の関係を実験により検討した.その結果,以下の知見が得られた.・炭酸カルシウム析出量は,栄養塩の注入量に応じて増加する.・炭酸カルシウムの析出によって透水係数が漸減する.ただし,本実験期間中においては,その低下の程度は1 桁未満であった.・力学特性は,炭酸カルシウム析出量が多くなるにつれて,軸ひずみ0.5%以内の小さな領域での主応力差-軸ひずみ曲線の傾きが増加し,最大主応力差も増加した.・粘着力,内部摩擦角も炭酸カルシウム析出によって,増加する傾向を示した.これらの結果から,微生物代謝によってCaCO3 を析出させ土を固化する本技術は,強度改善とともに透水性を低下させる既存の地盤改良技術に比べ,地下水流動をほとんど阻害することなく地盤の強度改善が可能な技術として期待できることが示唆された. |