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論文投稿 道路におけるグランウンドアンカー維持管理の現状

作成年度 2013 年度
論文名 道路におけるグランウンドアンカー維持管理の現状
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 基礎工
巻・号・回 第41巻 第11号
発表年月日 2013/11/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
地質・地盤研究グループ施工技術チーム藤田智弘
地質・地盤研究グループ施工技術チーム宮武裕昭
地質・地盤研究グループ施工技術チーム近藤益央
抄録
 2012年12月2日に発生した中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故等を受け、2013 年2 月に「総点検実施要領(案)」1)が国土交通省道路局から道路管理者に通知され、道路ストックの総点検(以下、「総点検」という。)が順次実施されている。2013 年5 月には道路法等の一部を改正する法律が成立し、点検に関する技術的基準は政令で定める等の改正がなされた。また、2013年6月に社会資本整備審議会 道路分科会が「道路メンテナンス技術小委員会の中間取りまとめ」2)をとりまとめ、道路構造物の適切な維持管理方法の考え方として道路のメンテナンスサイクルの構築という指針を示した。グラウンドアンカー(以下、「アンカー」という。)においても予防的な保全策が求められている。(独)土木研究所は、(一社)日本アンカー協会との共著で2008 年7 月に、「グラウンドアンカー維持管理マニュアル」3)(以下。「維持管理マニュアル」という。)を発刊した。この中で、アンカーの耐久性に関する問題が発生する前に適切な対応を行い、アンカーを長期にわたり健全な状態で利用していくために、または長期間が経過したアンカーの健全性を評価し、できる限りの延命化を図るためにアンカーの点検・健全性調査・対策に関する考え方を記述している。発刊から5 年が経過し、その間に様々なアンカーの維持管理に関する事例情報の蓄積が進んできたところである。 本稿では、アンカーの主な変状や損傷とその要因について述べるとともに、総点検の概要、道路のメンテナンスサイクルの概要、維持管理マニュアルに示したアンカー維持管理の概要とポイントについて紹介する。
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