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発表 地すべり観測事例による地震時の地すべり変動量特性

作成年度 2011 年度
論文名 地すべり観測事例による地震時の地すべり変動量特性
論文名(和訳)
論文副題
発表会 平成23年度砂防学会研究発表会
誌名 平成23年度砂防学会研究発表会概要集
巻・号・回
発表年月日 2011/05/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土木研究所雪崩・地すべり研究センター中村明
アジア航測㈱ハスバートル
土木研究所雪崩・地すべり研究センター丸山清輝
土木研究所雪崩・地すべり研究センター野呂智之
抄録
 地震時の地すべり観測事例の論文等から斜面変動量や地下水位変動の記述を収集・整理した。その結果、以下のことが分かった。(1) 地表の変位は、震度5弱で最大2mm程度、震度5強で5mm程度であり、震度階級が大きいほど最大変位も大きな値であった。(2) 地中変位の上限は、震度5弱で15mm程度、震度5強で300mm程度、震度6弱で500mm程度であり、震度階級が大きいほど最大変位も大きな値であった。(3) 縦伸縮計の観測結果では、推計震度と変動量に関係が見られない。上記(1)、(2)より、強い揺れにより地すべりの変位も大きくなると考えられる。また、震度5弱の変位量とと震度5強の変位量との差が大きい。この結果は、ハスバートルほか(2010)が推計震度5強以上の区域で地すべりが発生していることを示しており、これに整合する。(3)では、地震の揺れの大きさと変位量に関係性が認められなかったが、震度5の箇所が震度5強であり、縦伸縮計が地中変位を示している考えれば、(2)で示した上限の範囲内となる。
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