作成年度 | 2012 年度 |
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論文名 | ダムが河川の水質に与える影響について ~長期・広域の観測データに基づいた解析~ |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 日本陸水学会第78回大会 |
誌名 | 日本陸水学会 |
巻・号・回 | 78 |
発表年月日 | 2013/02/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター, (株)建設環境研究所 | 加藤康充 |
独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター | 小野田幸生 |
独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター | 森照貴 |
独立行政法人土木研究所水環境研究グループ河川生態チーム | 萱場祐一 |
抄録 |
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水温、濁水(光条件)、窒素やリンなどの栄養塩、等は、河川生態系の一次生産などを規定する重要な要因の一つである。通常、これらの要因は上流から下流にかけて緩やかに変化し、それぞれの流程における生態系を特徴づけている。しかし、これらの要因の流程変化を大きく改変するものとして、ダム堤体がもたらす貯水池の存在が挙げられる。 ダムの存在によるこれらの要因への影響を把握することは、ダム下流の河川生態系の保全にとって重要である。しかし、この変化を把握する際、スナップショット的な短期データを用いると、測定時の瞬間的な環境の変化を反映した値になっている可能性があり、長期的なデータを用いることが必要である。また、変化のパターンには、ダムの運用方法(ダムの管理目的、貯水容量や回転率)、ダムの位置(流程、流域面積)に加え、集水域の特徴(気候、土地利用など)なども影響することから、広域的なデータを用いることが必要である。つまり、これらの要因に対するダム及びダム湖の影響を検証するためには、長期・広域データに基づく解析が必要である。 そこで、本研究では、日本全国における国土交通省及び水資源機構が管理するダムのうち、ダムの上下流で10年以上にわたって継続的に観測された水温データを用いて、ダムの影響について検討した。 |