作成年度 | 2012 年度 |
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論文名 | 東日本大震災被災堤防に対する統合地質調査-小貝川吉沼樋管付近における調査例- |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 物理探査学会第126回(平成24年度春季)学術講演会 |
誌名 | 物理探査学会学術講演会講演論文集 |
巻・号・回 | 126 |
発表年月日 | 2012/05/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所地質・地盤研究グループ | 稲崎 富士 |
アサノ大成基礎エンジニアリング | 清田 泰行 |
関東地方整備局下館河川事務所 | 竹渕 勉 |
抄録 |
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2011年の東日本大震災では,関東地方でも多くの堤防で被災が発生した.土木研では被災のメカニズムを明らかにすることを目的として地震被災堤防区間において統合物理探査を実施してきている.そのうち小貝川左岸42km吉沼樋管付近での探査例を報告する.この地点では樋管横断部での天端沈下,縦断方向に連続する法すべりが発生した.この被災区間において堤防天端および川裏道路部に約300mの探査測線を2本設定し,統合物理探査を実施した.また被災区間内3地点において独自にオールコアボーリング調査を実施した.統合物理探査の結果,基礎地盤部にVs100m/s以下,比抵抗40Ω-m以下の,軟弱粘性土層に比定される地層が局所的に分布していることが推定された.被災堤防区間は同層の推定分布域と調和的であり,統合物理探査結果に基づく安全性評価が,地震被災メカニズムの解明と発生区間の説明に有用な情報を提供できることを示した. |